Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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黒澤明のリアリティ 

 黒澤映画『用心棒』の一番最初の殺陣は、その刀抜き方が変わっている。三船敏郎は逆手で刀を抜く。そして、一瞬で刀を普通の持ち方に持ち替え、右側の相手を切る。体を反転させて、背後の相手を切り、さらに体を反転させて、逃げようとする相手の右腕を切り飛ばすのである。
 さらに、ある女性を救い出す場面では、相手を即死させるために、全て二度切る。一太刀で人は死なない。黒澤明はそう言ったそうだ。相手を斬って、返す刀で咽喉を切るのである。電撃的な攻撃だった。
『用心棒』における三船の殺陣は凄まじく早かったことを黒澤明は後に述べている。早すぎて、フィルムのコマひとつひとつには光が流れているだけのように見えた。映してみてはじめて刀の動きがわかったという。黒澤明自身が話していた。
 共演した司葉子は当時を振り返り、撮影中の三船は怖かったと語っている。本当に人を斬る気迫で向かって行った。カットの声がかかると肩で息をしていた。殺陣の最中、三船は呼吸を止めていたのだ。

『椿三十郎』の有名なラストの殺陣。三船は左手、逆手で刀を抜く。抜くと同時に右手の拳を刀のみねに当てて、そのまま相手の胸を抉る。この殺陣は、殺陣師が基本を考え、三船が完成させたという。この三船の殺陣が成立するには前提がある。敵が上段に振りかぶることを得意とすることである。だから、三船は相手に体を寄せるのだ。しかし、あの映画の中で、三船演じる椿三十郎が、いつどこでそれを知ったのかは描かれていない。
 この時、三十郎が使った殺陣は実在する居合だ。弧刀影裡流(ことえりりゅう)という流派で、幕末のころにうまれたらしい。もっとも三船の使った手は弧刀影裡流そのものではない。左手で刀を抜くやり方はあっても逆手ではないからだ。

 黒澤時代劇にあるリアリティは細部を徹底して、本物らしく作ることだろう。その上で大嘘をつく。『用心棒』『椿三十郎』でついた大嘘は、あんなに大勢を斬ることはできないということだ。
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