Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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主人公の価値 

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 さて、輝ける2011年の年頭の話題は主人公である。最近のテレビドラマを見ていて気になることがある。同じようなタイプの女の子が主人公であることが多いような気がしてならない。
 どんなタイプかといえば美人で(これはまあ仕方がない)頭は良いが、どこかおまぬけで憎めないところがあり、性格的にぶっ飛んでいる。一言でいえばエキセントリック、不思議ちゃんである。意地の悪い見方をすれば、頭が極端にいい無神経な若い娘だ。
 そんな彼女にぶっきらぼうだが、秘めた優しさを持った頼りにならないようで頼りになる男性をパートナーにつければ、最近のテレビドラマの主人公ふたりが出来上がる。ヒロインを支える男性は、ある意味ヒロイン以上にエキセントリックなところがある。ようするに変わり者の二人である。
 特にヒロインはよく似ていると思う。細かく眺めれば差異はあるが、基本的なところで彼女たちは似ている。もちろん、これは演じている女優さんのことではない。彼女たちはもちろん常識人だろう。ヒロインのキャラクターのお話だ。
 それが悪いとはいわないが、どうしてなんだろうと思う。どうしてこうも同じようなヒロインばかりが登場するのだろう。ときどき、あまり風変わりな女の子ばかりを見せられていると、これが最近の女性の主流なのか思えてくるから恐ろしい。そんなことはないと信じている。
 主人公に求められる資質について、以前、ディーン・R・クーンツがこんなことを書いていた。主人公は高いビルを飛び越す必要もなければ、弾丸を素手で受け止める必要もない。だが、善悪の判断がつき、子どもが好きで、毎日歯を磨いてもイメージは損なわれない。
 だいたいこんなところだったと思う。言わんとするところを理解していただければ幸いだ。ようするに、主人公が不思議ちゃんである必要はないのだ。普通でいい。しかし、この普通というのが実は難しい。普通という言葉がカバーする範囲は案外広い。
 こういう言い方もできる。普通というのは、つまり欠点だらけの人間ということだ。時々、自分は案外凄いんじゃないかと自惚れ、翌日になるとおれ(わたし)は最低だと落ち込む。
 つまりその他大勢である。この世界を本当の意味で支えている人々だといってもいい。無神経な天才ではなく、色々と気を遣いつつも失敗を重ねる普通の人々だ。普通の人間では主人公になれないのだろうか。
 普通だからドラマが生まれないということは絶対にないはずだ。普通の人間が波乱万丈を乗り越えてこそドラマが生まれるのであって、最初から普通でないヒロインでは、波乱万丈も、まあ仕方がないかと思えてくる。

 ぼくには主人公というと常に浮かんでくるキャラクターがある。あのカーク船長である。もちろん『スタートレック』だ。ヒロインは普通でいいといいながら、これほど日常からかけ離れた世界の住人を引き合いにだすのは、いささか気が引けるが、とにかく先を続ける。
 思えばカーク船長というのは得難いキャラクターだった。欠点だらけの主人公だった。彼は理性よりも直感で動くタイプだった。しかもうぬぼれが強かった。だからことあるごとに副船長のミスタースッポクに、
「船長、それは非論理的です」
 と、窘められていた。当然である。何百人もの人命を預かる船長が、勘や思いつきで、行動されてはたまったものではない。命がいくつあっても足りない。船長の命ではない。乗組員の命の話だ。
 しかも、この船長は過度に女性が好きである。毎週登場する美女にいつも心を奪われ、にやけた顔で近づこうとしていた。いやはやである。さらにすぐに感情的になる。急に怒り出したりするから始末が悪い。まちがいなく、カーク船長は欠点だらけの人間だった。
 特別な性格というのではなく、その辺にいる普通のおっさんの一人だ。ミニ独裁者のような側面もあった。脚本家はちゃんとそのあたりのことを理解していた。転送装置の故障で船長が二人に分裂し、独裁者のような船長が登場したエピソードもあった。
 自分の周りを見回せば、こんな性格の人間は結構いる。凄いのはどんなに失敗してもくじけないことだ。ただ、これも立派というよりも多くの人間に共通していることのように思える。案外、人間は厚かましくて鈍感なところがある。
 対照的なのは副長のミスタースポックである。全体の90%が機械でできているような、間違いが恐ろしく少ない生物だった。心憎いことに、時たま隠れていた感情が顔をだし、ほほえましい失敗をしでかすことがあった。多くの意味で副長は欠点だらけの船長の行動を修正するコンピューターのようだった。
 こういう言い方もできるかもしれない。船長と副長は二人でひとりの完全な人格だった。現実的に考えれば、あの船長はおそらく船長としての職務を全うできないだろう。乗組員を危険にする可能性が大である。
 ただ、ドラマのなかで見る分には、愛すべきキャラクターだった。次郎長一家における灰神楽の三太郎のようなものだった。エキセントリックな天才もたまにはいいが、失敗を重ねてくじけそうになりながらも、前に進もうとする凡庸な主人公というのはかなりいい。

                                      ……続く
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Posted on 2011/01/15 Sat. 06:58    TB: 0    CM: 0

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