Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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グロテスク 

 ブロンクス動物園の鏡の間は『世界で最も危険な動物』というあの言葉とともにけっこう有名なのではないかと思う。山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』にも登場するが、ぼくが一番最初に知ったのは、石ノ森章太郎さんの作品『大侵略』だった。
 と、その前に、個人的に石ノ森章太郎という名前はぼくのなかで座りが悪い。だから昔の石森正太郎という表記に統一する。あの頃、つまり『大侵略』を書いたころ長編読み切りをずいぶん書いていた印象がある。『スカルマン』もそうだった。
 ひとつ、気になっていることがある。『青い獣』という作品もあったような気がする。カンガルーの出産シーンが印象に残っているのだが、これが石森正太郎さんの作品のどこを探しても出てこないのである。石森プロ公式サイトの全作品データベースで検索をかけてみても出てこない。勘違いだろうか。
 それはさておき、ぼくは石森作品が好きである。あの手塚治虫が嫉妬したという才能は、物凄いの一言に尽きる。したがって、これから書くことは決して批判ではない。正当な評価でもない。ぼくが個人的に感じることである。
 石森作品は大好きだが、ある種の物足りなさを感じることがある。それは最近のことではなくずっと昔からそうだった。石森作品はずいぶん読んだ。『怪人同盟』やら『キングアラジン』といったところも読んだことがあるが、どの作品もそのうまさに感心しながらも、やはり何か物足りないものを感じることがある。
 象徴的に石森正太郎さんの名前をうっかり出してしまって誤解を受けそうで怖ないのだが、実はほかにもそういった作家(漫画家、映画監督も含めて)はたくさんいる。関心も感動もするが、ある種の衝撃を受けない作品といえばいいのだろうか。
 何度もいうが、これはぼくの個人的な感覚の問題だ。普遍的な評価軸にはなりえないもので、
「あんたの言っていることは間違いだ」
 といわれても、一切反論はしない(笑)。すみませんと謝るだけである。ただ個人的な好みであるだけに、どんなに批判され、馬鹿にされても、こればかりは変えようもないし、変わりようもない。映画『シェーン』のラストで、
「人間は変われないものだ」
 と、主人公シェーンが少年にいうが、ぼくはその意見を支持する(笑)。ぼくも人間は変わらないものだと思っている。ま、そのことはどうでもいい。ただぼくの人間観と作品観は似ている。と、いうかそっくりである。ぼくはある作品を見るとき、いつもそれを描いた人間を想像する。
 ぼくが種類を問わず表現に対して求めるものは、《グロテスク》だ。それは生理的な嫌悪を催すようなものが描かれているかどうということではない。感覚の問題である。その作家の持っている感覚のなかにグロテスクなものを感じられるかどうかによる。
 だからどんなに美しい物語であっても、その背後に、グロテスクを感じる作品はぼくの場合ある。たとえば、手塚治虫からはグロテスクを感じる。黒澤明からも感じる。溝口健二はもちろんである。あの小津安二郎でさえそれを感じることがある。大友克弘はグロテスクの塊である(笑)。楳図かずおは表現も感覚も見事にグロテスクだ。
 たとえばゾンビが出てきて人間を食べる場面をいかにそれっぽく描いても、それはたんに残酷なだけで、ひとつまちがえれば滑稽である。そんな残酷映画よりもたとえばパゾリーニの作品に激しくグロテスクを感じる。
 ぼくがいうグロテスクとは何を描いたかではない。作家のなかにある制御不能な何かである。描いているうちに過剰になっていくなにかだ。この人は決定的に変だと感じるものを、気がつくと作品に求めている。
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Posted on 2010/11/20 Sat. 22:05    TB: 0    CM: 0

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