Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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ベトナムのペンギン 

 最近、松田聖子がまたCMで『スイート・メモリーズ』を歌っている。最初にこの曲を聴いたとき、歌っていたのは松田聖子ではなくペンギンだった。可愛らしいペンギンのキャラクターに松田聖子の甘えたような歌声が妙にあっていた。
 懐かしさにかられて何年前のことか調べてみて驚いた。所ジョージの声がかぶるあのCMは1983年のサントリー缶ビールのCMで、27年も前のことだった。ほぼ30年前のCMを懐かしく思い出している自分に気づくというのは複雑なものである。感傷的な気分ではなく、かすかな恐怖を感じる(笑)。
 恐ろしい話しはさておき、youtubeで懐かしいCMを眺めていると、勘違いをしていたことがわかった。歌うペンギンと涙を流してその歌を聴いているペンギンの姿にかぶる所ジョージのナレーションは、
「思い出だけでは生きていけない」
 と、思っていたが、
「泣かせる味じゃん」
 だった。頭の中で勝手にお話を作ってしまったのだろうか。ぼくにはよくそういうことがある。意識的にそうすることもあるし、無意識のうちにそうしていることもある。このあたりの感覚は微妙で、本人にしかわからない部分もある(笑)。
 ペンギンのキャラクターの可愛らしさに人気が集まり、アニメ映画も制作された。タイトルは『ペンギン物語 スイート・メモリーズ』だった。1980年代という時代を感じさせるのは、この物語がベトナム帰還兵の心の傷を描いた物語でもあるという点だった。

 あの『ランボー』もベトナム帰還兵の物語だった。余談になるが、原題の『First Blood』を見たとき、『最初の血』と訳すのかと思った。お話の感じから、
「最初に血を流したのはだれだ? おれ(ランボー)の責任じゃない」
 みたいな感じでとらえていたのだが、とんでもない間違いだった。この場合の《First Blood》というのは『最高の兵士』を意味するらしい。やっぱり外国語は難しい。いずれにしても《最高の兵士》であるランボーも戦争が残した心の傷に苦しんでいた。少なくとも最初に登場したランボーの人物像はそうだった。
 ベトナム帰還兵物で意外に好きなのが『ディスタント・サンダ―』という作品である。『ガープの世界』で性転換をするフットボール選手を演じたジョン・リスゴーが心に傷を負ったベトナム帰還兵を演じていて、これがとてもよかった。
 物語のラスト、殺人を犯した仲間のベトナム帰還兵が天を仰いで号泣する場面があったと記憶している。その場面を見たとき、黒澤映画の『野良犬』を思いだした。『野良犬』の犯人もまた太平洋戦争の帰還兵だった。三船敏郎の刑事に捕えられた彼は、内臓を絞り出すように号泣する。
 他愛もないアニメ映画だから、あまり目くじらを立てることもないのだが、『ペンギン物語』を見たとき、よその国の戦争とそれによって傷ついた人々を、こんなふうに描いていいのかなとちらりと思ったりした。実はいまもそう思っている。
『ペンギン物語』を図式化すれば《ベトナム⇒心の傷⇒彼女との出会い⇒スイート・メモリーズ(感傷的な曲)》ということになるのだろうが、戦争で殺したり殺されたりするというのは、感傷的なお話にはならないように思える。戦争中はもちろんそうだし、戦後だってそうだ。
 戦争が心に残した根深い悲しみと狂気を表現するのが正しい姿勢であるようにも思う。そのあたり『ディア・ハンター』には色々と批判もあるが、あのどこか狂った感じがよかった。クリストファー・ウォーケンが憑かれたような目でこめかみに銃口をあてる。あの姿がすべてだという気がする。
 もちろん、押しつけることはよくないから、これはあくまでもぼくの好みである。ただ大勢の人が死んだり傷ついたりした現実を物語にする場合は、気配りが必要だろうとは思う。物語の題材として面白そうだからというのはいささかいただけない。
 もちろんこれは『ペンギン物語』についていっているわけではない。頭をちらりとかすめた疑問の答えが今も出ていないから書いてみただけのことである。他愛もないお話は、難しいことを忘れて楽しむのが作法かもしれないが……。
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Posted on 2010/10/24 Sun. 18:24    TB: 0    CM: 0

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