Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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鳥の群れ 

 結局、すべての大元はヒッチコックだという気がする。何の話かといえば《鳥》である。ヒッチコックの映画『鳥』は何度見てもこの監督の才能の凄さを感じさせる作品だ。まさかどこにでもいる《鳥》が、あれほど映画的な物体になるとは想像もしなかった。
 もっともこれはヒッチコックの発見というよりも原作者であるダフネ・デュ・モーリアの発見というべきかもしれない。が、ヒッチコックの映画では鳥がなぜ人間を襲うのか、その理由は明らかにされていなかった。原作には、鳥が人間を襲うについて一応の理由がある。
 このあたりはヒッチコックの慧眼だと思う。何の因果関係もないのに突然襲ってくるというのは、不条理である。同じ襲われるにしても、理由がある場合よりもない場合のほうがはるかに恐ろしい。ヒッチコックが数多の傑作を生み出せたのは、人間の心理を知りぬいていたからだったとよく教えてくれる。

 ヒッチコックの『鳥』から話しをはじめたが、今日は別の映画の話だ。とはいっても《鳥》の登場する映画である。劇場版『パトレイバー』『交渉人真下正義』『シャーロック・ホームズ』この三作品にはいずれも烏(からす)が効果的に使われていた。
 劇場版『パトレイバー』を見たとき、映画『鳥』を思い出した人はけっこういたのではないだろうか。洋上に浮かぶ『方舟』の最上階に泉野明がたどり着いたときに見る鳥の群れ。その中心にいる烏(からす)。あの辺りはうまかった。
 その後、『交渉人真下正義』でまた烏(からす)が登場した。犯人とも犯罪とも何の関係もないが、正体不明の犯人の象徴のように烏(からす)は登場する。正直にいえば、この作品は『パトレイバー』ほど面白くなかった。それはまあいいが、この映画を見たとき、『パトレイバー』に感化されたのかなと思ったりした。
 余談だが、『交渉人真下正義』は『踊る大捜査線』のスピンオフ作品である。『踊る……』を見たとき、なぜかパトレイバーに似ていると感じた。こんなことを感じたのはぼくだけかもしれない。別にロボットが登場するわけではないが、なんというか、作品の雰囲気、気配のようなものが、似ているように思えた。
 で、最近見た映画である。『シャーロック・ホームズ』である。この映画のラストにも烏(からす)が効果的に使われていた。トリックで魔術を演出した大悪人との最後の戦いの場面、それは登場する。
 主人公ホームズは敵のトリックをすべて見抜くが、最後にやや超自然的な物言いをする。そのとき烏(からす)がどこからともなく飛来する。ここがうまいのである。烏(からす)に意味があるわけではもちろんない。烏(からす)を登場させなくても話を完結させることは可能だ。
 しかし、あそこで烏(からす)が出るかでないかで、作品の印象は大きく変わっただろう。淀川長治さんもいっていたが、このあたりが《感覚》だと思う。映画監督というのは、やはり感覚が鋭いにこしたことはない。
「映画における鳥の有効活用(笑)」は、ヒッチコックが大元ではあるが、『交渉人……』と『シャーロック・ホームズ』に関しては、我らが押井守だと思いたい気分だ。誰が誰の真似をしたというわけではないが、不吉な鳥の演出は、ヒッチコックというよりも押井守のセンスをいただいたという感じがしないでもない。
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Posted on 2010/08/06 Fri. 23:17    TB: 0    CM: 2

この記事に対するコメント

http://kogarashi1940.blog10.fc2.com/

ご無沙汰しておりました。

ヒッチコックの「鳥」は先駆的な作品でしたね。とにかく鳥が襲ってくる。
見終わった後も、宙ぶらりんな怖さがありました。

紋次郎ネタで申し訳ありませんが、「獣道に……」では敵を烏の軍団に見立てていました。不気味な黒塗りの三度笠集団と、顔を白く縫った阿藤 海(快)さんの怪演(笑)が印象的でした。

「明鴉に……」では、楊枝を飛ばし鴉が羽ばたいた隙をついて紋次郎は敵を倒します。

どちらも上手く鴉を使っていました。

鴉ほど、いろんなイメージを膨らます鳥はいないように思いますね。
それも作り手の手腕によるのでしょうが……。

猛暑です。お体ご自愛ください。

URL | お夕 #wikz35BA

2010/08/07 11:05 * 編集 *

 こちらこそ、ご無沙汰しておりました。

 せっかくコメントをいただきながら、返事が遅れてもうしわけありませんでした。最近、この暑いのになぜか多忙で駆け回っております。年齢のせいかいささかばて気味です(笑)。お夕さんもお体には気をつけてください。ほんとうに暑いですね。

 さて 『木枯し紋次郎』ですが、「獣道に涙を捨てた」ですが、シリーズのなかでも相当な傑作だったと思っています。演出は中村敦夫さんご自身だったと記憶していますが、あの作品における疾走しながらの殺陣の演出を、非常に高く評価していた評論を目にしたことがあります。

 後に中村敦夫さんが主演された『追跡』の一話を中村さんが演出をなさり、その斬新な演出を評価する際、かつて演出をした「獣道に……」を引き合いに出し、これも高く評価する、というような内容だったと記憶しています。

 実際「獣道……」は走りながらの殺陣だけではなく、ハーフの俳優さんを時代劇に登場させるなど、非常に面白かったと思っています。実はこの作品は、時代劇専門チャンネル(だったと思う)で再放送された際録画しまして、いまでもDVDを取り出して時々見ております。名作ですね。

 ほんとうに暑いです。お夕さんもお体に気をつけてください。

URL | #-

2010/08/10 18:39 * 編集 *

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