Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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スラム育ちのヒーロー 

『スラムドックミリオネア』という作品をご覧になった方も多いと思う。だから、いまさらストーリーについて語っても、ネタバレのお叱りを受けることはないと思うが、もしまだこの作品を観ておらず、さあこれから観てやるぞと思っている方で、なおかつこのブログを偶然目にしてしまったという奇跡的な方のために、一応お断りしおきます。
 これから書く文章のなかには、物語の結末に関係する部分も出てきますので、まだこの傑作を見ておらず、これから見ようと思っている方は、この先は読まないようにしてください。
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 あまりに軽やかに語られるために、悲惨で陰惨な物語なのに、むしろ爽快な感じさえ受ける。詰め込まれた悲劇のわりに印象が暗くないのは、ひとえにこの映画の持つテンポの良さだろう。全体にリズミカルで、この物語が持っている本来の悲劇性が薄められている。悲しんでいる暇がないというわけだ。
 もちろんハッピーエンドでもあるのだが、それにしても彼女の頬につけられた傷が、この物語の本質ともいえる残酷な現実を視覚的に訴えかけてくる。彼女を探し続けた彼と抱きあってキスをする。そのラストに辿り着くまでの、ふたりの過酷な旅路が、目で見てわかるという仕掛けだ。本当に映画は目で見るものだと納得させられる。
『スラムドックミリオネア』という映画は実にうまくできていた。アカデミー賞を8部門受賞して話題になったとき、見ようかなと思いつつ、結局、機会がないまま今日に至った。見る前は期待が半分、不安が半分といったところだった。
 映画に限ったことではないが、すぐれた芸術作品が必ずしも自分の好みにあうというわけではない。非常に優れた作品ではあるが、眺めていると気が重くなるという作品もある。そんなわけで、新しい作品を観ようというときは、わりと臆病になるのである(笑)。ついつい、なれたものに手を出してしまう。
 どこかからかお金を頂いて作品を観る立場では全然ないので、肌に合わないものはどれだけ名作だといわれてもみる必要は少しもない(笑)。そんなわけで今回もずいぶん迷ったが、結局みることにした。感想はもちろん、
「観てよかった」
 アカデミー賞とかナントカ賞というのは基本、あまりあてにしていない。世に数多ある賞の類がだめだといっているのではない。いくら優れた作品だといわれても、こちらも感性で受け止める以上、だめなものはどうしてもだめだというだけのことだ。
 だから逆の場合ももちろんある。B級、C級のレッテルを貼られた作品でもいいものいいということになる。この場合のいいというのは、客観的な判断ではもちろんない。こちらの感覚にぴったりとはまるかどうかの問題である。好みに合うかどうかが重要で、あわなければ仕方がないだけのことだ。
 とにかくぼくにとって『スラムドックミリオネア』という作品は見事な作品だった。スラム育ちで教育を受けていない青年が、クイズ番組に出演する。出題される難問を次々に突破して勝ち上がっていく。メインのプロットがすでにひとつのミステリーを構成している。
 彼はなぜ出題される問題の答えを知っているのか。その理由が明かされていく過程で、彼の歩んできた悲惨な人生が明かされる。一瞬、昔観た『切腹』を思い出したりした。彼の人生を描くことで、インドの抱える様々な問題や矛盾を描いている。
『パリ、テキサス』という映画をみたとき、こんなやり方があったのかと思わず膝を叩いた記憶がある。『スラムドックミリオネア』も同じだ。波乱万丈の物語を語るために必要な道具立ては、なにもタフなヒーローや、超人的な、あるいは超人そのものの主人公である必要はないのだとわかる。
 スラム育ちで教育もなく、タフガイでなくても、素晴らしい主人公たりえるのだということをこの作品は教えてくれる。物語はどこにでもあるといった作家がいたが、その通りなのだあらためて納得した。
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カテゴリ: 映画

テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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Posted on 2010/03/25 Thu. 17:53    TB: 0    CM: 0

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