Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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撃鉄は叩くな、そっと煽れ 

 ジュリアーノ・ジェンマの近況を知りたいと思う今日のこのごろだ。元気ならば、いまでもイタリアではスタートして活躍されていることと思う。マカロニウエスタン全盛のころ、汚く埃っぽい髭面の主人公たちのなかにあって、ジュリアーノ・ジェンマという人は異色だった。
 当時のジュリアーノ・ジェンマをご存知の方ならわかると思うが、若くハンサムだった。元体操の選手だけあって身ごなしが軽やかで切れがあった。だから美しかった。それでいて粋なフランス男、アラン・ドロンのような妖艶さはなく、どこか野暮ったい感じがして、そのあたりも好きだった。
 彼の作品で心に残っている作品は『怒りの荒野』である。
「撃鉄は叩くな、そっと煽れ」
 と、いうのはその作品の中にでてくるセリフだ。お話は、いってみればガンマン育成物語である。虐げられて育った青年が、凄腕のガンマンに出会い、鍛えられ、最後には自分の師匠であるガンマンと対決する。ありふれた話といえば、ありふれた話である。
 時代劇によくある筋立てだ。もっともマカロニウエスタンが時代劇に似ているのは当たり前で、原点は黒澤明の『用心棒』だ。影響は一方通行ではなかった。時代劇とマカロニウエスタンというジャンルは、相互に影響し合っていたようなところがある。『木枯し紋次郎』など、見事にマカロニウエスタン的である。
 マカロニウエスタンに限ったことではなく、ウエスタン全般にいえることだが、どこかに時代劇の匂いがある。ガンマンと旅烏、あるいは素浪人、どちらにも似た匂いがある。宿場町と荒野の町、名作の誉れ高い『シェーン』など、長谷川伸の股旅物のようだった。
 さて『怒りの荒野』だが、ジュリアーノ・ジェンマを鍛える年長のガンマンは、あのリーバン・クリーフである。猛禽類を連想させるあの顔は、マカロニウエスタンのガンマンを演じるために役者になったかのようだ。
 ぼくはこの俳優さんが大好きである。確か『真昼の決闘』にも出ていたと思う。そのころはぱっとしない悪役俳優だったが、マカロニウエスタンという擬似西部劇の中で見事に開花した。やはり、人間諦めてはいけない。この人はウィスキーのCMにも出ていたはずである。グラス片手に、
「おれの古い友だちさ」
 みたいな感じで、渋く決めていた。
『怒りの荒野』に話を戻す。ジュリアーノ・ジェンマはガンマンになるにあたって、心得の十カ条をリーバン・クリーフから伝授される。「撃鉄は叩くな……」もその中のひとつだったと思うが、実はこれがラストに大きな意味を持ってくる。あるいはこれは十カ条の中にはなかったかもしれない。
 撃鉄は叩くな――というのは、ようするにファニングをするなということである。銃を腰だめにして引き金を引いたまま空いている手で撃鉄を叩くのである。速射には向いているが命中率は最悪、というかまったくあてにならない。この場合の拳銃というのは、シングルアクションリボルバーだ。
 撃鉄を叩かないのであればどうするのか。銃身を手で握り、撃鉄を親指で起こし、そして撃つわけである。しかし、これはどんなものだろう。聞いた話では、撃ち続けた銃の銃身という奴はかなり熱くなるものらしい。手で握れば火傷をするほど熱くなるという。またこんなことをしても狙いが正確になるとは到底思えないのだが。
 まあ、しかし、そういった細部に目くじらを立てずに楽しむのがこの手の映画の正しい見方だ。時代考証を無視して、ウエスタンアイテムを上手に、あるいは無茶に並べて、それっぽく話をこしらえる。ようするに面白ければいいのである。
『怒りの荒野』は、時代劇に機関銃を登場させた『子連れ狼』的いい加減さがある。しかし、だからこそ気軽に感動できるのである。少なくともぼくにとってはそんな作品だった。年老いた元ガンマンが、主人公にドク・ホリディのつかったという拳銃を渡す場面は、まあ浪花節である。ようするにそれっぽければ何でもいいのである(笑)。
『怒りの荒野』は軽い気分で十分楽しむことができた。撃鉄など叩いても煽ってもどちらでもいい。何をしようとあのころのジュリアーノ・ジェンマはかっこよかった。つまりそういうことだ。特にこの映画における彼が好きである。
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カテゴリ: 映画

テーマ: 洋画 - ジャンル: 映画

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Posted on 2010/01/11 Mon. 22:18    TB: 0    CM: 2

この記事に対するコメント

http://kogarashi1940.blog10.fc2.com/

お夕です、こんばんは。

ジュリアーノ=ジェンマ、懐かしいです。
私も当時大好きで、自分の部屋に大きなポスターを貼ってました。その隣はブルース=リーでしたが……。
ジェンマの映画もよく友達と観に行きました。マカロニウエスタンのスターといえば、クリント=イーストウッドやフランコ=ネロとかも人気がありましたが、彼らはなんか「濃すぎる」感じがして、ちょっと敬遠していました。
若いジェンマの初々しさや素朴さ、清潔感のある容姿……かっこよかったですね。
ジェンマは、紳士服のトロージャン(だったかな?)のコマーシャルにも出ていたように記憶しているんですが……。
一匹狼、アウトロー、賞金稼ぎ、用心棒……連想するものといえば、やはりウエスタンと時代劇でしょう。
ただ私が知らないだけでしょうが、世界各国探してみれば、それに当てはまる系譜がそれぞれ存在していたのかもしれませんが……。

ジェンマも、もう70歳を越えました……。時は流れました。

URL | お夕 #wikz35BA

2010/01/11 23:49 * 編集 *

お夕さんへ、コメントありがとうございます。

ジュリアーノ・ジェンマ、良かったですよね。それに懐かしいです。WOWOWが放送を開始したころだったと思いますが、イタリア製の映画かドラマで、ジェンマがイタリアンマフィアのボスを演じているのを見たことがあります。中年というか初老のころで、ずいぶん渋くなっていて、若いころとは違ったかっこよさがありました。

たしかに、マカロニウエスタンのスターというのはやや濃い感じがありましたね(笑)。もともとむさくるしい三十郎が元ネタですから、ああいった感じになるのだとは思います。ジェンマは若く颯爽としていて、その意味ではうまいところを狙ったと思います。清潔感のある容姿というのはおっしゃる通りだと思います。

老いたジェンマにはあの『山猫』のような作品に出てもらいたいという希望もあります。老いていくイタリア貴族なんてけっこうはまるような感じもします。変わりゆく時代を静かに孤独に見つめる役というのはある程度の老いも必要かと思います。すると役者には年齢も味方になるということかな、羨ましい感じもします。

URL | le_gitan #-

2010/01/12 11:03 * 編集 *

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