Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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モノリス 

 記念すべき2010年、ボーマン船長の言葉の謎が解かれる。

 ――凄い! 星がいっぱいだ。

 今を去る9年前の2001年、人類は謎の物体モノリスを追って木星に旅立つはずだった。そのような未来があっても間違いではなかったはずだ。現実はどうか。2010年の今、人類は滅亡へ向かって滑り落ちかねないがけっぷちでかろうじて踏ん張っているように思える。人類にはほんとうにモノリスが必要なのかもしれない。
 いまうっかり必要と書いたが、超宇宙的な存在であるモノリスに対して必要だからきてくれといったところでおいそれと来てくれるはずもない。そのあたり、モノリスというのは欧米人の考える神様に似ているのかもしれない。
 正直な話、『2001年宇宙の旅』と『2010年宇宙の旅』を比較すると、『2010年』はかわいそうな気がする。映画のできは決して悪くない。だがいくらなんでも相手が、『2001年』では、
「ちょっと待てよ」
 と、いうわけだ。
「凄い! 星がいっぱいだ」
 というあのセリフは、「2001年」のなかにあっただろうか。小説版では感動的に登場するが、映画ではなかったような記憶がある。間違っているかもしれない。そういえば小説版の中の一節、
「スターゲートは開いた。そしてスターゲートは閉じた」
 も、好きだ。

『2001年宇宙の旅』は、個人的な映画史において限りなくベストワンに近い場所にある映画である。はじめてあの映画を見たときは呆気にとられた。まだ子供だったのだ。それから何度も見たが、見るたびに呆気にとられる。
 見るたびに、ほんとうに自分が宇宙にいるような高揚感を感じる。と、同時に孤独と恐怖を感じる。HALが壊れていく様子はまさにホラーだ。説明もなく淡々と壮大な映像が繰り広げられる。感動させながら、どこかで嫌悪感に似た感情をもつ。『2001年宇宙の旅』というのは、ぼくにとってそんな映画だ。
 ぼくの映画史において限りなくベストワンに近い場所にある映画だと書いた。だが、同時に嫌いな映画のベストワンにもっとも近い場所にある映画でもある。見る者を最初から拒否しているように感じられる。キューブリックに見下されているような気がする。
 キューブリックが天才であったかどうかわからない。ある種の哲学的存在であるモノリスをああいった形で具体的に見せたキューブリックは、相当変な人であったろうとは思う。絶対に友達にはなりたくないタイプだ。
『2010年宇宙の旅』はお節介だったのかもしれない。感動と苛立ちを残して飛び去ったディスカバリー号の謎解きをわざわざする必要はなかった。キューブリックが切り捨てた説明をわざわざすることで、皆から無視されてしまうという不名誉を拾ってしまったように思える。映画のできはそんなに悪くないから残念だ。
 しかし、とにかくこうして2010年を迎えることができた。今現在、人類は木星に向かって二度目の飛行をしていないし当分その予定もなさそうだが、それでもまだ滅びていない。まずそのことに感謝するべきかもしれない。人類はもしかするとほんとうにどこかでモノリスに触れたのかもしれない。

 皆さん、あけましておめでとうございます。 
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カテゴリ: 映画

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Posted on 2010/01/08 Fri. 22:17    TB: 0    CM: 0

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