Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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なんて不思議なジンギスカン 

 ふざけたタイトルをつけてしまったが、いいたかったのは映画『モンゴル』についてだ。浅野忠信さんが若き日のチンギス・ハーンを演じたこの映画は、アカデミー賞の外国映画賞にノミネートされたこともあり、前から観たいと思っていた。
 ストーリーはたいへんわかりやすい。父を殺されたテムジンという少年が艱難辛苦の果てに、ついに草原の支配者チンギス・ハーンになるまでを描いた映画、ということになる。物語は単純なのだ。NHK大河ドラマにありそうなストーリーだが、実はまるで違う。
 映画に登場する人々の営みのすべて――戦争、権力闘争、果ては男女の関係も、とにかくすべてが荒々しいのである。この映画を観ていると、たとえば日本の戦国時代というものが、かなり長閑なものだったのではないかという気がしてくる。本質的に日本人は争いごとに不向きなのかもしれない。
 日本の歴史は起伏に富んでいるという話をよく聞くことがある。そういう部分は確かにあるとは思う。さらに、遠まわしに、だから自分たちは優れているのだという気分にさせてくれて、少し心地よい。
 自虐史観というものがどういうのかいまひとつよくわからないが、そういう感覚は少ない方だと思っている。が、それでもこの映画を観ていると、夜郎自大的な思い込みは捨てたほうがいいのかもしれないという気になった。少なくとも争い事が得意だというような妄想は捨てたほうがいいかもしれない。最終的に勝ち負けの問題ではなくなる。
 海に囲まれた島国で、仲間同士が小競り合いを演じてきた歴史と、考え方も文化も、信じる神も、あらゆるものが異質な者同士が争う世界というものの凄まじさとは、本質的に異なる。そういう激烈な世界でもまれている人々の争い事というのは、身内の争いでも凄まじいもののようだ。
 人間の営みは、風土に決定されるものかもしれない。荒々しい土地は荒々しい生き方を人々に強いる。すると、四季の変化に富み、穏やか気候風土のわが国には、穏やかな生き方がもっとも似合う、ということになるのかもしれない。

 映画についていえば、ここで描かれたチンギス・ハーンの半生がどこまで史実に忠実であるのかはわからないが、映画的説得力があるのは事実だ。たとえば日本製のチンギス・ハーン映画などより、はるかに説得力がある。
 観て驚いたのは、この映画のチンギス・ハーンはほとんどの場面でとらわれ人であるということだ。子供のころから成人のある時期まで、敵に追われ逃げまどい、争えば負けて、捕えられ、果ては奴隷として売られる。英雄というにはあまりに情けなく、つらい半生である。
 それが史実なのかどうかわからないが、逆にいえばだからこそのリアリティがある。この映画を観ていると、若き日のチンギス・ハーンが生き残れたのは僥倖だった、というように思えてくる。
 ようするに運があったというわけである。断定的にいってしまえば、運しかなかったともいえる。知略や努力だけでは切り抜けることのできない瞬間が、人生には確かにあるという気分にさせられる。それこそ天佑神助がなければ生きることが困難な瞬間だ。
 しかし、そのあとに続くモンゴル統一の大事業は、自らの運を生かしきった者の賢さだ。さらに言えば、どん底の人生が心を鋼に変えたのである。描かれたそういったチンギス・ハーンの人物像もこの映画の大きな魅力のひとつである。
 が、それだけではない。映画全体にあふれるその感覚がとても魅力的なのである。映画は感覚だと、敬愛する淀川長治さんは常にいっていた。この映画の不思議な感覚は、歴史を忠実に再現していながら、その一方でヘビメタのPVのような、どこか弾けたような映像感覚に彩られているという点にもある。
 そして、映像の中心に存在する浅野忠信。彼の存在感がなんとも凄い。チンギス・ハーンを映画化するにあたって、この俳優を見つけたことは大きいと思う。映画は小説とことなり、生身の人間が演じる。俳優の存在感が、そのまま映画のテーマになってしまう。今回あらため、誰が演じるかということの大きさを実感した。
 それにしてもつくづく凄いと思ったのは、主演の浅野忠信さんが全編モンゴル語で演じているということである。しかもただ話しているだけではなく、演技までしている。実際のモンゴルの人たちの耳にどう聞えたのかわからないが、役者というのは凄いものだと思う。
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カテゴリ: 映画

テーマ: 気になる映画 - ジャンル: 映画

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Posted on 2009/12/09 Wed. 12:19    TB: 0    CM: 0

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