Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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マリオン・ロバート・モリソン 

 ジョン・ウェインの本名である。この名前を知ったとき意外な気がした。とても優しい、可愛らしい感じの名前である。英語圏の人にこの名前の語感がどのように伝わるのかわからないが、日本人のぼくには優しい人物の印象だ。優しい、あるいは気弱な人物だ。
 西部劇の帝王、男の中の男、タカ派の大スターにしては、ずいぶん似つかわしくない名前だと思った。矢沢永吉がリーダーだったグループ《キャロル》の名前の由来が、『クリスマスキャロル』に由来するということを知ったときと同じような意外性を感じたことを覚えている。
 ジョン・ウェインの本名について、映画監督の大林宣彦さんは、
「マリオンという名前が示す通り、体は大きくても内気で優しい男、彼をスターにしたジョン・フォードはそのあたりのことがよくわかっていた」
 と、いうような意味のことを語っていた。
 この発言を大林監督がしたのは、ジョン・フォードを離れたジョン・ウェインが、つまらないのはどうしてか(と、そこまではっきり言ったわけではないが)、特に自分自身を演出したとき面白くないのはどうしてなのか、ということについて話していたときのことだったと記憶している。テレビ番組だった。
 ようするにジョン・ウェインを理解していなかったのは、他でもない本人だったというわけだ。マリオン・ロバート・モリソン(マリオン・マイケル・モリソン)という優しい名前の内気な大男と、ウインチェスターを軽々と振り回すタフな大男のギャップが、魅力なのだということを本人が理解していなかった。
「強いばかりが男じゃないさ」
というわけだ。
 そういえば、あれは『リオ・ブラボー』だったと思うが、都会からやってきた女性歌手、……いや、ギャンブラーだったかな……まあいい、とにかく彼女にセクシーなかっこうで迫られ、どぎまぎしているジョン・ウェインは素敵だった。
「あんたのために着たのよ」
 と、彼女に言われ、
「早く服を着ろ、裸同然のかっこうじゃないか」
 と、ぼそっと言う場面がとても好きだ。
 断わっておくがこの映画が公開されたのは1959年である。当時の感覚では裸同然でも、今の感覚で見れば立派な正装だ。ちなみに『リオ・ブラボー』はハワード・ホークスが監督だった。この監督も凄かった。
 すぐれた監督は役者の個性を大切にする。それは淀川長治さんも言っていた。たとえばアラン・ドロンだ。『太陽がいっぱい』のあの暗く悲しい若者が本当のアラン・ドロンの姿だと見抜いたルネ・クレマンは一流だったのだ。
 ジョン・フォードは、大きくて、力持ちで、勇気があって、律義で、不器用(特に女性に不器用)で、内気で気弱なところがある、西部の男を描いた。そういった男がジョン・フォードの理想の男だったのかもしれない。ジョン・ウェインという俳優が持っている個性を極大化することによって、それを表現できると知っていたのだろう。
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カテゴリ: 映画

テーマ: 俳優・男優 - ジャンル: 映画

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Posted on 2009/11/12 Thu. 20:04    TB: 0    CM: 0

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