Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

08« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10
 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

[edit]

Posted on --/--/-- --. --:--    TB: --    CM: --

仁――赤ひげの名残 

 唐突だが『Jin-仁』というドラマを見ていて『赤ひげ』を思い出した。といって黒澤明の重厚な物語とテレビドラマを一緒に論じるつもりはない。どちらが上か下かということでもない。
 所属するリーグが違う。同じ野球でもメジャーと日本のプロ野球がちがうのと同じことだ。しかし、しつこくいうがどちらが上か下かということでは決してない。それぞれの面白さがある。
『Jin-仁』の時代考証がどこまで正確なのか、素人にはわからない。が、印象だけをいえば、ある種のリアリティを感じる。第一回の放送を見て、山盛りのご飯が登場したとき、いかにもありそうな感じだと思った。あの場面を見て、何となく続きを見てみようという気持ちになった。
 これも黒澤作品だが『蜘蛛の巣城』で戦国武将たちが先勝祝いをする場面が出てくる。宴席の食事が山盛りのご飯だった。他には焼いた川魚と汁物。その程度のものだった。当時の食糧事情ではそれでも十分御馳走だったのだろう。
 戦国時代に比べれば江戸時代の食糧事情がずいぶん良くなっていたのだろうが、それでもご飯を大量に食べていたというのは、どこかで読んだことがある。いまとはまるで違う食事の風景だったのだ。

 時代考証ということでいえば、黒澤明の『赤ひげ』も、必ずしも時代考証的に正確だったわけではないらしい。それは黒澤明自身が語っている。映画の小石川療養所には入院施設があったように描かれていたが、実際はなかったと黒澤明が何かのインタビューで話していた記憶がある。
 しかし、その一方で映画の中で使われた食事は記録にあるものを再現したらしい。米と麦の配合なども実際にあったとおりにして炊いたところ、これが非常に美味しくて、スタッフが喜んで食べたということも話していた記憶がある。黒澤明という人はそのあたりのコツがわかっていた。やはり天才だったのだ。

 さて『仁』だが、どこまで江戸時代を正確に再現しているのかわからない。だが見てきた人がいない過去のある時間を描くとき、時代を正確に再現しているかどうかはもちろん大切なのだろうが、実際にそうであったような印象を与えてくれることも重要だと思う。
 以前『戦国自衛隊』という映画があった。自衛隊が戦国時代にタイムスリップして当時の鎧武者と戦闘を繰り広げるという物語だ。今回の『仁』も同じ構造である。『クレヨンしんちゃん』の話題になったあの映画と、つまり同じことだ。
 その『戦国自衛隊』だが、最初の映画化の時に誰かが、この種の映画が成功するかどうかのカギは、自衛隊が本当に戦国時代に行っているように見えるかどうかだと書いていた。残念ながら『戦国自衛隊』は、戦国武者が現代に現れたようだった。『仁』というドラマが成功するかどうかも、その一点にかかっているように思う。
『Jin-仁』の舞台は幕末だから当然のように坂本竜馬も登場するが(笑)、実際の彼がどんな人物であったかはよく分からない。龍馬は明治のある時点までは有名ではなかった。龍馬が魅力的な人物であるというのは、実はフィクションに属する世界の話なのだと思っている。
 別に龍馬に限ったことではない。現実の幕末に生きた人々は、有名無名を問わず、たぶん普通の人々だ。彼らが魅力的かどうかは、彼らの登場する世界がどこまで現実味を持てるのかにかかっている。フィクションは現実の材料を使って組み立ててこそ面白くなる。
 何となく引っかかるのは言葉づかいである。「可能性」という言葉が劇中出てくるが、はたして江戸時代にその言葉があっただろうか。あるいは「美人」という言葉も出てきた。美人という言葉はあったのだろうが、今のような感じで使っていたのかどうか。江戸時代なら「べっぴん」とでも言ってくれた方が感じが出るような気がする。
 もちろん、何から何まで正確に江戸時代を再現すれば、お話として成立しなくなるだろう。それはあの池波正太郎さんもどこかに書いていた。実をいうと『仁』の原作はまだ読んでいない。いつか原作を読んでみようと思う。ドラマを見ていて、そんな気にさせられた。
スポンサーサイト

カテゴリ: テレビドラマ

テーマ: ドラマ感想 - ジャンル: テレビ・ラジオ

[edit]

Posted on 2009/10/25 Sun. 18:26    TB: 0    CM: 2

この記事に対するコメント

http://kogarashi1940.blog10.fc2.com/

gitanさま

お久しぶりです。
時代劇には時代考証がぜったい必要ですが、どこまでリアリティが要求されるか……といった塩梅が難しいようです。
その作品の性格にもよりますしね。
最近、時代劇の作品が目につきますが、そのあたりを比較してみるのも面白いかもしれません。

URL | お夕 #wikz35BA

2009/10/26 16:15 * 編集 *

お夕さんへ、コメントありがとうございます。

お久しぶりです。そろそろこのブログを再開しようと思っています。

時代劇の考証はなかなか難しい問題ですね。映画『用心棒』に登場する宿場町は、当時の宿場町をほぼ正確に再現したそうです。家の建て方も、関東風にして見る人が見れば違和感なく造ってあるそうです。

しかし、ただ一点、あの道の広さが大嘘だったそうです。現実そのものでは絵にならない部分は必ずあると思います。リアリティがあるということと現実そのものは違うということでしょうか。

時代劇の時代考証の比較はなかなか面白いと思います。

URL | le_gitan #-

2009/10/26 16:54 * 編集 *

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://shang2.blog94.fc2.com/tb.php/245-5ef91dd8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最近の記事

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

FC2カウンター

メールフォーム

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。