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Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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もうひとつの、誰かが風の中で 

 最近、どうも木枯し紋次郎づいている(笑)。先日の平成版『木枯し紋次郎』が呼び寄せたものかどうか、最近も知人が「上州新田郡三日月村」に行ってきたとのことで、お土産のまんじゅうをいただいたりした。まったく不思議な縁である。
『木枯し紋次郎』を決定的に印象づけたもののひとつにあの主題歌があった。『誰かが風の中で』という曲は掛け値なしの名曲だと思う。印象的なイントロが聞こえ、峠を登ってくる紋次郎の孤影が画面に映ると、予備知識もなくドラマを見たとしても、期待が高まる。それほど見事なオープニングだった。
 当時のぼくは、『木枯し紋次郎』についてなにも知らなかった。知っていることといえば、時代劇で、しかもいまどき(当時の)珍しい股旅ものという程度だった。さらに主演は中村敦夫。当時、中村敦夫はまったく無名の俳優。期待などどうやっても持ちようがない。もちろん、個人的にということだが。
 その中村敦夫だが、紋次郎以前に一度テレビで見たことがあった。曖昧な記憶だが、紋次郎よりもかなり前に放送していた『火曜日の女シリーズ』というサスペンスものの一本、「オパールとサファイア」に、空港職員か何かの役で出ていたはずだ。まったくの端役で、市原悦子さんか誰かと、二言三言やりとりをするだけではなかっただろうか。
 ことほどさように、『木枯し紋次郎』というドラマは、多くを期待させる何かを持っていたわけではなかった。少なくとも、ぼくにとってはそうだった。ところがドラマ、というよりも物語が始まる前の段階、主題歌の流れるオープニングの映像を見ただけで、もう物語引き込まれてしまった。
 さすがに一流の演出はちがうものだと思う。あのオープニングは、それまでの時代劇とまるでちがった。洗練されていて、確かに時代劇ではあるのだが、まるでちがうドラマを見ているような気がしたのを覚えている。たとえていえば、ヨーロッパの監督が、日本の時代劇を撮れば、こんな感じになるのではないだろうか。
 とにかく、一発で参ってしまった。あの画面を洒落たものにしていたのは、鋭い映像感覚はもちろんだが、同時にあの主題歌の力が大きかった。映画は音と映像の相乗効果だと黒澤明はいっているが、確かにその通りだと思う。

 以前、作曲者の小室等さんが、『誰かが風の中で』を書くにいたった経緯について、ラジオで話していた。聞き手は、いまは懐かしい本田路津子さんだったはずだ。市川崑が要求したのは『コンドルは飛んで行く』のような『雨にぬれても』のような感じの曲だったという。
 この二つはまるでちがう曲だ。市川崑がそれまでの時代劇にはない主題歌を求めていたことはよくわかる。が、これで一曲作ってくれと言われれば、いわれた方が、途方にくれる。曲想がまるで浮かばない。
 作詞は市川崑監督の夫人で脚本家の和田夏十さんだった。この詞も凄かった。風の中で待っているのは誰か、興味のあることころだが、これはやはり赤ん坊の紋次郎を救った姉なのだろう。物語の中でそういったことを語る場面も出てきたように思う。
 とにかく小室等さんが作曲した『誰かが風の中で』は、あのドラマのオープニングで流れた曲とはかなり違うという印象があった。メロディが違うというのではもちろんない。曲というのはアレンジでずいぶん変わるものだということがはっきりとわかる。
 小室等さんがギターだけで歌った『誰かが風の中で』は、静謐で軽やかだった。静と動を織り交ぜたダイナミックな上條恒彦さんの歌唱とは、また違った味わいがあった。時代劇にいかにも時代劇らしくない音楽をつけるというのは、『木枯し紋次郎』からはじまったような気がする。
 このあと、市川崑、小室等のコンビは、ドラマの主題歌として名曲を発表する。『昨日はもう過ぎ去って』『かげろうの唄』だ。『誰かが風の中で』ほどヒットはしなかったが、いずれも名曲だ。
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カテゴリ: 音楽

テーマ: 日記 - ジャンル: 音楽

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Posted on 2009/05/11 Mon. 13:24    TB: 0    CM: 9

この記事に対するコメント

懐かしい思い出

Gitanさま、お邪魔します。

あの頃私は13歳でして、(歳がばれてしまいますが)紋次郎の映像を観たとたん、一気にのめり込んでしまいました。
なけなしのお小遣いをはたいて、当時は講談社が出版していたと思うのですが、単行本を買いあさって読んでいました。
上條さんにも惚れ込んで、レコードを買ったりファンレターを出したり……ちっとも勉学に励まない中学生でした。
もちろん、一番好きなのは中村敦夫さんだったのですが、紋次郎の後の「追跡」が途中で放映中止になって、すごくショックを受けたことを覚えています。「昨日はもう過ぎ去って」
はその時の主題歌でしたよね。サファリルックの敦夫さんに影響され、男物のサファリジャケットを着たりしていました。
すべて懐かしい思い出です。
今になってまた、紋次郎にはまってしまったのは何故か?意味を考えたいと思っています。

URL | お夕 #wikz35BA

2009/05/12 19:11 * 編集 *

Re: 懐かしい思い出

コメントありがとうございます。お夕さんとぼくはおそらく同世代だと思います(笑)。ぼくも「木枯し紋次郎」の第一回放送を、リアルタイムで見た世代ですから。いま見てみると、紋次郎という作品は時代劇なのに、あのころの時代の空気みたいなものを強く感じます。やはり斬新な時代劇だったんですね。

紋次郎が強く印象に残っている理由は、音楽もあります。その頃、ちょうどギターを習いはじめる寸前で、あの印象的なギターのイントロが強く心に残りました。ギターかピアノかどちらにするか迷っていましたが、あのイントロでギターと決めました(笑)、いやほんと。

上條恒彦さんについては、その前の「出発の唄」で強い印象を残していました。さすがにファンレターは出しませんでしたが(笑)。その前に、「雨よ降れ」とかいう曲をきいたころがあります。全然売れなかったと思いますが、なんだか凄い歌手だなあとおもっていたところに、「出発の唄」であり、紋次郎のテーマでした。

「追跡」は凄かったですね。あれこそ、今もう一度見てみたいと思いますが、やはりもう無理でしょうね。ブログでも何度か書きましたが、あのドラマの中で流れたNSPの「さよなら」は、凄かった。鳥肌ものでした。今でも思い出すと、心が震えます。

これからもよろしくお願いします。

URL | le_gitan #-

2009/05/14 22:20 * 編集 *

こんにちわ、Gitanさん。また、失礼します。

お夕さんもいらしたようで、紋次郎ファンがいろんな想いを共有できて良かったと思います。
お夕さんのブログが正統派ファンブログなら、私の拙ブログはインサイドストーリーの様な駄文です。

もうお一方、花風鈴さんという方のブログも正統派です。
http://blogs.yahoo.co.jp/monnjirounoaneomitu/folder/970687.html

お夕さんにもお話したのですが、Gitanさんのブログ内の時代劇のカテゴリーは、沢山の知識に裏付けられた時代劇の考証があり、他にも紋次郎の事にも言及されていて読み応えがあり、余りの情報量の多さに「業界関係者?」と思ったぐらいです。

今回の「もうひとつの、誰かが風の中で」のGitanさんのイメージが私の書いた物
http://blogs.yahoo.co.jp/monnjirounoaneomitu/folder/1108606.html

と重なっていて、嬉しく思いました。

「だれかが風の中で」。きっとどこかで待っていてくれるのは、紋次郎にとって姉のお光以外に無く、1972年当時TVの前で紋次郎に魅せられた視聴者が、長い時を超えて風の中で待っていてくれると思うのは『紋次郎』その人で、二重構造になっていると言うのが最終的な結論でした。

本当に和田夏十さんは、素晴らしい才能の持ち主だったのだなと感嘆するばかりです。


間違いであれば本当に申し訳ないのですが、以前からお尋ねしたいことがありました。拙ブログにご紹介している「杁中の秋」の「木枯し紋次郎のリアリティ」 
http://blogs.yahoo.co.jp/monnjirounoaneomitu/folder/1462942.html
を書かれたカーラさんに連絡を取ろうとして取れなかったのですが、私の中ではカーラさんとGitanさんが同じ方ではないかとイメージがダブってしまうのです。


お人違いであれば、大変申し訳なくお詫びしますが、Gitanさんもカーラさんも私の心に残る文章を書かれた方です。

長文失礼しました。ご迷惑であれば削除してください。

URL | le_gitan #-

2009/05/14 22:50 * 編集 *

Re: タイトルなし

まず、カーラの件からいきますと、おっしゃる通り、あれはぼくです。開店休業状態のブログを読んでいただいた方に出会うとは思ってもみませんでした。あのころは、ブログを三つに、ミクシィと、ひたすら書きまくっていました(笑)。

時代劇についてはほんとうに好きですね。最近の時代劇というジャンルの衰退が気になります。また時代劇が製作されても、どこかちがうという感じがあります。ひとつには役者の顔が、様変わりして、時代劇を演じていても時代劇らしくないという印象を拭えません。

「木枯し紋次郎」の魅力はリアリティのある殺陣にもありましたが、同じころに「斬り抜ける」という時代劇がありましたが、その時代劇もリアリティのある殺陣が売りのような感じがありました。視聴率が振るわず幻の名作なってしまいましたが(笑)、わりと好きな作品です。

これからもいい時代劇がつくられることを希望してやみません。

URL | le_gitan #-

2009/05/14 22:53 * 編集 *

追伸

おみつさんへ、申し訳ありませんでした。ぼくのへまでせっかくのコメントを消してしまいまいた。コメントは保存してありましたので、そのまま再度送信させてもらいました。

URL | le_gitan #-

2009/05/14 22:56 * 編集 *

偶然の再会ですか・・・

ああ!やはりカーラさんだったんですね。

初めてお邪魔した時からそうでは無いかという気がしていたのですが、お尋ねするのを何度も逡巡しておりました。我ながら、「女の直感は怖い!」です(笑)

個人的には、街角ですれ違った懐かしい人に再びめぐり合えた気分です。

実は私の拙ブログも1年くらい休止していて、平成の紋次郎リメイクが無ければGitanさんのこのブログにはたどり着いていなかったと思います。リメイク効果ですか。平成の紋次郎も放映から早2週間が過ぎ「祭りの後の寂しさ」をも感じるようになってきましたね。吉田拓郎も歌ってましたっけ・・・・・。

それで、あらためて「杁中の秋」の「木枯し紋次郎のリアリティ」を拙ブログでご紹介しているご許可を頂きたいのと、あの文章をそのまま残して頂ける様にお願いにあがりました。宜しくお願いします。

2007年5月でしたか・・・・映画におけるリアリティの捉え方について黒澤明監督の言葉を借りて述べられていて、とても興味深く拝読したのを覚えています。

これを機に「ひとり狼」も観まして、市川監督が木枯し紋次郎を製作するにあたり、大きく影響を受けているのが良く分かりました。

その中で「渡世人を主人公にしたオムニバスの時代劇があり、その中の一本に仲代達矢主演のものがあり、その主人公も木枯し紋次郎に似ていると聞いたことがあるが、これは見たことがない」と言及されているのは、「斬る」でしょうか?
   http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22442/index.html

URL | おみつ #aiP0wTO2

2009/05/15 22:47 * 編集 *

おみつさんへ

「杁中の秋」で書いた「木枯し紋次郎のリアリティ」についてなら、いかようにお使いくださっても結構です。文章を残しておく件については、あのブログを閉鎖する気はありませんので、第三者によってブログが閉じられない限り大丈夫だと思います。

吉田拓郎の「祭りの後」はいいですねえ。ぼくも大好きです。あの歌の持っている寂しさはただごとではありません。

黒澤明が自分の考える映画的なリアリズムについて語っていたのは、たしか『乱』のインタビューか何かだったと思います。それとも、『影武者』だったか……いずれにしても時代劇における時代考証についての質問か何かで、そういったことを話されていたような記憶があります。

たしか黒澤監督が『乱』で使用した馬はクォーターフォースかなにかで、ようするに日本の原産種とはまるで別物です。時代劇における考証についてきかれた黒澤監督が、馬を引き合いに出し、時代考証にとらわれるなら、サラブレッドのような馬格の大きな馬は使えないというようなことを話しておられたはずです。

さて仲代さんが出られたオムニバスの股旅ものですが、「股旅三人やくざ」だったと思います。仲代達矢、松方弘樹、萬屋錦之助(当時は中村錦之助)の三人が出ていたと思います。

そんなわけで、今後ともよろしくお願いします。

URL | le_gitan #-

2009/05/15 23:42 * 編集 *

ご許可有難うございました。

Gitanさん、快くご許可を頂いて感謝します。「木枯し紋次郎のリアリティ」も残していただけるようで安心しました。もっと多くの方に読んでいただきたい文章だと思います。

オムニバス形式と書かれてあるのに、「斬る」を挙げた「おっちょこちょい」な私の質問にも、即座にお答え頂いて、本当に知識の深さに敬服しました。機会があれば「股旅三人やくざ」も見たいと思います。

又、拙ブログの拙文にもコメント頂いて、有難うございました。

今後もGitanさんのご活躍を期待しております。







URL | おみつ #aiP0wTO2

2009/05/16 17:30 * 編集 *

おみつさんへ

こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます。

おみつさんのブログを、これからも拝見させていただきたいと思っています。

こちらこそ、よろしくお願いします

URL | le_gitan #-

2009/05/16 21:43 * 編集 *

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