Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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座頭市のキャラクター 

 近衛十四郎さんと勝新太郎さんの殺陣が余りに凄かった『座頭市 血煙街道』のことを書いていたら、記念すべき第一回作品『座頭市物語』のことを思い出した。いや、これは正しくない。知り合いのブログさんが思い出させてくれたのである。『座頭市物語』のラスト、天知《平手造酒》との戦いである。殺陣が凄いというよりも、あれは演技の延長として、好きである。
 個人的にいうと『座頭市物語』という作品は、それ以後に作られた座頭市シリーズとは別物だと考えている。『ゴジラ』第一作がその後のゴジラ映画と一線を画しているようなものだ(おっと、これも個人的な見解です)。
 その後の座頭市シリーズにあって『座頭市物語』にないものは、ユーモアだと思っている。とにかく第一作の座頭市は暗かった。だからだめだといっているのではない。あれは傑作だと思っている。たとえばその後の座頭市が良質のエンターテイメント(中にはちょっとなあと思わせるものもあるが)だとすれば、第一作は座頭市という極めて個性的な人物をこれでもかと掘り下げた人間ドラマ――というのは言い過ぎにせよ――一種アングラ系の凄みがあった。
 はっきりいえばこのときの座頭市は、その後の情に厚く、ユーモアがあり、常に弱者のみかたという優しい座頭市ではなかった。暗く、頑なで、冷たい、ダークヒーローだった。居合の型もまだ完全に決まっていなかったのか、一番最初に腕を見せる場面、仕込み杖は逆手ではなく普通の持ち方で抜いている。その後、夜道でふたり組みに襲われたとき、逆手居合いを見せるのである。第一作の座頭市の殺陣が見られるのは、三回程度ではなかった。最初の蝋燭斬り、夜道の襲撃二人斬り、そしてラストの平手造酒との橋の上での対決、この三度ではなかった。最後に怒りを爆発させ、酒樽を切る場面を入れても四回程度だ。
 勝新太郎はこの前に『不知火検校』に主演して、アンチヒーローに目覚めていた。というか二枚目路線に行き詰っていた勝新太郎起死回生の一発が、不知火検校だった。いやあれはアンチヒーローなどという生易しいものではない。極悪非道である。しかし、その影を第一回の座頭市はたしかに引きずっていたように思う。
 余談だが、座頭市の剣は我流ではなかったはずだ(ちなみに『サブと市捕り物控え』の《市やん》の剣は我流である)。たしか田宮流居合術ではなかったか。もちろん、田宮流に逆手斬りなどなかったと思うが、物語の設定としてはそうなっていたような気がする。
 思えばまったく特殊なヒーローである。仕込み杖を持ち、逆手斬りを得意とする。もうこれだけでかなり特殊だ。キャラ的にいえば、最後は正義のお侍さんに斬られてしまう悪役よりの主人公だったという気がする。
 これも有名な話だが、第一作『座頭市物語』のラストはふたつ存在している。実際に撮影されたのかどうかしらないが、ひとつは市が死ぬパターンでもうひとつは生き残った市が杖を捨てて旅に出るというものだった。社長の鶴の一声で、市は生き残り、旅を続けた。
 しかし、思うのだが、もしあの第一作のままの人物像なら、われらが市さん(ここはひとつみんなで“いっつあん”と呼んでみよう)のその後の活躍はなかったような気がする。誰もが愛せるキャラクターに創り上げた、役者勝新太郎の力だろう。
 よし、今夜は『座頭市』を見よう。
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カテゴリ: 時代劇

テーマ: 見た映画の感想 - ジャンル: 映画

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Posted on 2007/07/20 Fri. 20:20    TB: 1    CM: 0

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2007/09/06 06:17

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