Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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時代は変わる・必殺仕事人2007 

 七夕の夜に久しぶりに復活した『必殺仕事人』を見た。
 いうまでもないことだが、このシリーズは池波正太郎氏の『仕掛人藤枝梅安』シリーズを母体として生まれた。しかし、池波正太郎氏はこのシリーズを嫌っていたという。その理由については、今回は脇に置いておこう(笑)。
 自分のことについていえば、必殺シリーズは嫌いではなかった。善と悪がくっきりと色分けされた世界は、言ってみれば誰も悩まなくてもいい世界だ。悪は悪らしく振舞い、善良な人々を泣かせ、善良な人々は抵抗を試みることもなく、常に忍従と犠牲を強いられる。怨みの代行者たる仕事人は善と悪の両方に片脚をかけている。
 いまさらいうまでもないことだが、人間は善悪二元論で語れるほど単純ではない。池波正太郎氏ではないが、
「良いことをして悪いことをし、悪いことをして良いことをする」
 というなんとも厄介な存在だ。
 すると、必殺シリーズで人間らしかったのは、裏家業の仕事人だけだったということになる(笑)。
 娯楽エンターテイメントに、人間ドラマを期待しているわけではない。毒をもって毒を制する、悪をもって悪を裁く、という設定は『必殺シリーズ』――というよりも『仕掛人藤枝梅安』シリーズが産みだしたものだった(これは比喩的にいっている、そういう設定は昔からある)。だから、『仕掛人藤枝梅安』には燃えるような正義感はない。そもそもそういうことを考えない人物である。最低限のルールとしてこの世にいては害毒を流すばかりの人物に対して仕掛を行うというルールがあるだけである。
 長い『必殺シリーズ』の中で最も印象に残っている人物は《念仏の鉄》である。緒方拳が演じた藤枝梅安もそれなりに印象に残っているが、こちらの方はどうしても原作とダブってしまう。原作とテレビ版の藤枝梅安はまったく別物である。小説に登場する藤枝梅安はもっと重厚だ。それでもやはり原作があるということでこちらは除外するとして、そうなるとやはり念仏の鉄が群を抜いている。断っておくがこれはもちろんぼくの個人的な感想である。
 名優山崎努の怪演による念仏の鉄という人物は、「殺伐」という二文字を実体化したような人物で、いつ仕置きされる側に回っても少しも不思議ではないような人物だった。悪を裁く側に回ったのは、偶然でしかない。そんな感じの人物像だったのだ。こういうのを演技力というのだろう。
 この山崎《念仏の鉄》ほどではないにせよ、印象に残る仕事人・仕置人はたくさんいた。初期の頃――といっていつ頃までが初期か線引きは難しいにしても――けっこうな名優たちが得体の知れない怪物的な人物を演じてきた。はっきりいえばグロテスクな怪物である。変わりはじめたのは、三田村さん中条さんがメンバーに加わったころからではなかったろうか。
 さて今回の復活した必殺だが、楽しく見ることはできた。全体の印象からいえば、健全になったと思う。今の時代はこれでいいのだろう。TOKIOの松岡君もそれなりに頑張っていたように思う。彼の役どころが、非侍部門の仕事人代表――たとえば梅安さん鉄等々――なのだろう。ほんとうならスケベで食い意地の張った人物なのだろうが、さすがにジャニーズのスターにお女郎さんを買わせるわけにはいかったのだろう、食道楽だけでとどめたようだ(笑)。ちなみに中村主水の後継者、東《渡辺小五郎》は外して考えよう(笑)。東という人はどこでなにをしようと東なのだという感じがする。『クイタン』だろうが『必殺仕事人』だろうが、彼は彼だ。こういう人を評価しては罰があたる(笑)。
 それから時代考証とかそういった面倒なことは、このシリーズを見るとき、いったん頭から追い出さなければ、腹立ちの種になる。これは一種の歌舞伎だと思って眺めることにしている。衣装も何もかも、ほんとうかそうでないかよりも、そのキャラクターを引き立てているかどうかの方が大切だと思って観ることにしている。
 多少整合性に問題があろうが中村主水が復活してくれたことは嬉しかった。
 世代が変わろうとも仕事人を続ける中村主水という人物は、本当の意味での主役ではないのかもしれない。
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カテゴリ: 時代劇

テーマ: TV - ジャンル: テレビ・ラジオ

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Posted on 2007/07/08 Sun. 09:14    TB: 1    CM: 6

この記事に対するコメント

「必殺仕事人2007」 私も観ましたよ~。
久々の中村主水、良い感じに老けていて良かったですね。羊羹色の羽織も元・私物マフラーもキチンと残してあった・・・っていうのが嬉しかったです。
もうちょっと活躍シーンがあれば良かったのですが。その代わり、せん&りつが頑張っていたから良いかな・・・なんて(笑)
「必殺シリーズ」は何でもありの時代劇で、観る方も作る方も、細かいことはさて置いて楽しんだら良い!という作品になっているような感じですね。

URL | モスリン #PooosTlY

2007/07/08 22:22 * 編集 *

そうなんですよ。なんでもありの楽しさというのはあると思います。時代考証でがんじがらめになった面白くない話よりも、時代考証を無視した面白い話の方がそれはいいわけです。
必殺のように思い切り嘘を楽しめる番組があるほうが、健全だと思います。
シリーズ化しないかなあ。

URL | le_gitan #-

2007/07/08 23:40 * 編集 *

念仏の鉄

おいらの中では 念仏の鉄の死でこのシリーズは完結してしまっているのです。小学生のガキには 女郎屋で鉄が死ぬシーンはトラウマになりました (>_<)。
同じジャニーズでも長瀬くんは虎&龍の中で「二発しかしてねえよ」とか言ってましたよ(^^ゞ

URL | てれぱす #-

2007/07/09 23:11 * 編集 *

あの後、『必殺』の特番か何かで念仏の鉄も登場してもらおうと山崎努さんのところに話をもって行ったそうですが、断られたそうです(^_^)。
さすが、山崎努さんです。

URL | le_gitan #-

2007/07/09 23:18 * 編集 *

今作の監督は「必殺シリーズ」のカメラマンだった石原興さんです。
「嘘」ということで思い出したのですが、時代劇マガジンのインタビューで石原監督が映像のことで、
「・・・前略・・・ただハイビジョン撮影ですから、映像がリアルすぎますね。時代劇はウスボケたものがないと。特に『必殺』はウソばかりやるわけですからボケて見えない所は見えないほうがいいんです。」
と語っている部分がありました。この意見には納得&賛成ですね。それと、今作では、
「今までの『必殺』と違って綺麗な時代劇を目指しています。」
とのことでした。衣装とか、セットで時代劇の綺麗さ、その良さというものを出したかったようですよ。

URL | モスリン #PooosTlY

2007/07/10 22:44 * 編集 *

画面がこれまでとちがうこと、奉行所の風景も建物の質感もこれまでとは明らかにちがいましたね。とくに建物の古びた感じは、いかにも時代劇してました(笑)。
江戸の町並みもCGで再現したんでしょうが、それなりに広々感と、江戸の街の通りの再現みたいで、これまでとちがうなあ……と思ってみていました。
たしかにハイビジョンは時代劇の敵ですね(笑)。隅々まではっきりと見えるということは、時代劇としての嘘が、ただの嘘になりかねないということですから。鬘の問題やら衣装の問題やら、これからは色々と大変だと思います。
「綺麗な時代劇を目指した」
というのはなるほどと思いました。

URL | le_gitan #-

2007/07/11 21:25 * 編集 *

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2007/09/06 09:00

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