Gitanの趣味

ひたすら趣味の道を走っています(ニヤリ)

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時代後れの刑事たち 

 十年間続いた刑事ドラマ『特捜最前線』はよく見ていた。チリアーノが歌う『私だけの十字架』である。
 ドラマの中で個人が原爆を作るという発想は『太陽を盗んだ男』が第一号ではなく『特捜最前線』だったはずだ。「プルトニウム爆弾が消えた街」という副題がついた二週連続のシリーズだった。
 プルトニウム型の原爆は材料さえあれば高校生にでも作ることができるなどという噂が流れたことがあるがどうも嘘らしい。起爆装置が難しい。原爆の構造はプルトニウムの周りを火薬が取り囲んでいるというものだが、瞬間的に周囲の爆薬を爆発させなければならない。球の真中にあるプルトニウムを瞬間的に、しかも均等に圧縮させることが必要だ。これは相当な高等技術で、現実につくるとなると大変なことらしい。
 物騒な原爆の話はさておき、平和な刑事ドラマに話に戻すと、シリーズがはじまったころは西田敏行さんがメンバーに加わっていたりと、出演陣もなかなか豪華だった。
 しかし、特命捜査課の刑事のなかで印象に残っているのは、やはり大滝秀治さんだ。この人がうまいのは当たり前だ。経歴をみればわかる。
 ぼくにとって大滝秀治さんという役者は、テレビドラマの悪役として印象に残る前に、まずおでん屋のおやじさんだった。ずいぶん昔だが、野坂昭如氏の原作をNHKでドラマ化したことがある。ある日突然、見知らぬ老女が作家のもとへお前の母親だといって訪ねてくる、そんな話だったように記憶している。老女は音羽信子さんだった。結局、老女は本当に母親なのかどうかわからぬままに、なくなってしまう。正体不明の老女がなくなった後、作家がおでんの屋台でしみじみと飲んでいる。その屋台のおやじが大滝秀治さんだったのだ。
 その場面、大滝秀治さんは自分の作ったおでんをおかずにアルマイトの弁当箱で夜食を食べていたのだが、これがとんでもなく自然で、まるでそのへんで商売をしている親父さんを本当に連れてきたかのようだった。
 その後は時代劇やらその他のドラマで悪役のおじさんというイメージになる。
 そして、あの伝説の作品『特捜最前線』である。あの時の大滝秀治さんはやたらと渋かった。
 ドラマの中で大滝刑事が二度目の引退をするときだったと思う。長い坂道を眺めながら、
(この坂道を駆けあがれなくなったとき刑事を辞めようと思っていた……)
 そんな独白が重なる場面があったように記憶している。予告編だったろうか。それとも本編でも独白は流れただろうか……とにかく、やや狙いすぎている感じがしないでもないが、本人に曰く、「壊れたハーモニカ」のような声でそれをいわれると、
「そうなんだよなぁ、うん」
 と、勝手に頷いてしまう(笑)。
『特捜最前線』は何度も再放送されている。見るたびに古ぼけていく。クラシックになるのではない。まだ往時の風俗研究の一助となるような歴史的な価値もない。自分の好きだったドラマが、ただ古臭いだけのドラマになって行くのは残念だ。映画と比べてテレビドラマは経年変化に対して弱いように思えてならない。優れた映画は時代の流れに対しても十分耐えられるのに、なぜテレビはだめなのだろう。
 しかし、古びてしまって、見ているほうが思わず赤面してしまうようなドラマの中にあっても、やはり大滝さんの演技は光っていた(このあたりは好みだから、あの手の演技を臭いと感じる人ももちろんいるだろう)。
『特捜最前線』に限らず、古くなってどうしようもない昔のドラマを見ていても、そこに登場する役者のなかに好みの役者がいて、その演技が光っている。それを見るだけでも古いドラマを見る価値はあるかもしれない。
 時代後れの刑事たちもなかなか味があるのだ。
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カテゴリ: テレビドラマ

テーマ: 懐かしいテレビ番組 - ジャンル: テレビ・ラジオ

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Posted on 2007/12/12 Wed. 21:55    TB: 0    CM: 0

「もう一回」の難しさ 

 ミクシィのニュースで『椿三十郎』が興行的に苦戦を強いられているということを知った。織田君がライバル視していた木村拓哉の『武士の一分』の半分ほどしか興行収入がいきそうもないということだ。結果はある程度予想することができた――ような気がする。
 リメイクというのは難しいのだと思う。それもありきたりの作品をリメイクしたのではない。ほとんど伝説的な作品をリメイクしたのである。たとえていえばJ・フォードの『駅馬車』をリメイクするようなものだ。あるいは『荒野の決闘』をリメイクするようなものである。
 黒澤明はリメイクを嫌った。自作のリメイクすら嫌い、
「一度撮ったものをどうしてもう一度撮らなければいけないんだ。そんなことをする監督の気持ちがわからない」
 というようなことを、以前何かのインタビューで語っていた。
 厳密にいえば、『武士の一分』も完全オリジナルとはいえないかもしれない。周知のごとく原作は藤沢周平の『盲目剣谺返し』だ。この作品はかつて加藤剛主演でテレビドラマ化されている。どちらが原作に忠実であったかといえば、テレビ版のほうだった。映画では木村拓哉君がようするに覚悟でもって相手に勝ったように描かれていたが、原作では谺返しという秘剣を使って勝つことになっている。ただし谺返しがどのような刀法であったかは描かれていない。谺返しはようするに音を頼りに相手を倒す技ということだ。原作はどうだったか忘れたが、テレビでは相手が三人だったように思う。敵が屋根にのぼり頭上から攻撃を仕掛けるあの場面は、原作にもテレビにも映画にもあった。
 普通の感想として、『武士の一分』はいい映画だと思った。山田洋二はやはり一流だと思った。映画全体に品があった。夫のために男と通じる妻の姿をポルノまがいに描かなかった。たぶん五社英雄あたりだとそのあたりを毒々しく、扇情的に描いたことだろう。すると映画全体が汚くなったと思う。当時の下級武士の暮らしも、実際にそうであったかのように描かれていた。現実にそうであったかどうかというよりも、リアリティを感じさせた。あの木村拓哉がスターというよりもいい役者だった。
『椿三十郎』はまだ見ていないから、二つの作品を比較することはできないが、勘でいえばおそらく『武士の一分』のほうが作品的には上だろうという気がする。
 リメイクはオリジナルをこえることはできないのだと思う。森田芳光がどう頑張っても無理なものは無理なのだろう。

カテゴリ: 時代劇

テーマ: 雑記 - ジャンル: 日記

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Posted on 2007/12/09 Sun. 16:14    TB: 0    CM: 0

三十郎の太刀筋 

 久しぶりの更新である(笑)。長くブログを書かなかったのは、ようするに仕事が忙しく、なかなかこちらのほうまで手が回らなかったというだけのことだ。
 それはともかく、タイトルの『三十郎の太刀筋』というのはもちろん、『椿三十郎』のことである。リメイクされた青島君の三十郎の予告編などを見ていると、オリジナルのものとはずいぶん、殺陣が違う。
 最大の違いは三十郎の殺陣に受けがあったことだった。つまり相手の打ち込む太刀を三十郎は自分の刀で受ける。三船三十郎にはなかった場面だった。これは何度かブログでも書いたことだが、三船三十郎は決して刀と刀を合わせることはなかった。三船の太刀の速度が尋常ではなかったことは、前作『用心棒』の撮影の際の逸話で何度か語られている。フィルムのコマに三船の太刀筋が映っていなかったというのは有名な話である。あわててフィルムを回してみて初めて刀の動きがわかったという。その話に嘘はないだろう。
 その太刀行きの速さは、三船の身体能力とすさまじい集中力によるものだったのだろうが、同時に相手と刀をあわせないという殺陣そのもの動きにもあったようにも思う。相手の打ち込んでくる刀を交わしながら斬る、という動きはある意味でリアリティがあり、速度感を生みだすのかもしれない。
 合気道養神館の創始者である塩田剛三氏の演武はインターネットでも見ることができる。格闘技マンガのモデルにもなったこの天才武道家の組み手を見ていると、三船三十郎の動きを思い出す。三船はラグビーからあの殺陣をイメージしたというが、塩田剛三氏の一対複数の動きは、三船三十郎の動きに似ていた。いや逆だ。三船三十郎の動きが塩田剛三氏の動きに似ていたのだ。攻め込んでくる複数の敵をかわしながら、打ち、投げる、塩田氏の動きは鮮やかである。
 織田三十郎はインタビューに答えて、リアルな殺陣を追求したといっていた。本当に人を斬っている感じだという。人を斬って損傷を受け、斬りにくくなっていく刀で人を斬る。体力の消耗もある。そういったものを表現したかったといっていた。
 それが成功したのかどうか、まだ見ていないからわからないが、見ようか見まいか、いまもまだ迷っている。

カテゴリ: 映画

テーマ: 映画 - ジャンル: 映画

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Posted on 2007/12/05 Wed. 20:03    TB: 0    CM: 2

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